北海道ならではの「侵入者」で5分中断 ごはんを探しにきたのかな?
佐々木洋輔
(16日、高校野球北北海道大会1回戦、帯広農7―1旭川永嶺)
旭川スタルヒンで第1試合中、北海道らしい光景が楽しめる一幕があった。
八回、1死一、三塁、旭川永嶺の攻撃中に突然、審判の「タイム」の声が響く。「ん、何? ボーク?」などと球場がざわつく中、グラウンド上をピョンピョンと跳ねる茶色い影。エゾリスだった。
審判や球場職員ら5人がトンボを持って追い回すものの、エゾリスは右に行ったり左に行ったり。選手はいったんベンチに戻る事態となった。観客からは「リス、がんばれ」との声も上がるなか、エゾリスは試合を5分間中断させ、三塁側外野から退場していった。
突然の侵入者に、帯広農の西川雄太郎監督は試合後、「(帯広での)練習中もリスはよく出てくるので慣れています。嫌な流れだったので、助けられました」と苦笑していた。(佐々木洋輔)