東武の新特急「スペーシアX」運行始まる 33年ぶりのリニューアル
石原剛文
日光・鬼怒川エリアと東京都内を結ぶ東武鉄道の特急「スペーシア」の新型車両「N100系」の運行が15日に始まった。始発・終着駅の東武日光駅(栃木県日光市)では、一番列車の乗客を出迎えるセレモニーがあった。33年ぶりのリニューアルとあって大勢の鉄道ファンらでにぎわった。
新型車両の愛称は「スペーシアX」。浅草を出発した6両編成の一番列車は同日午前、東武日光駅に到着した。駅ではお囃子(はやし)の音色が響くなか、地元観光業界関係者らが降り立った乗客らを出迎えた。
車体の色は日光東照宮の陽明門などに用いられる塗料をイメージして開発された。日光方面の先頭車には、日光金谷ホテルをモチーフにしたソファ型の座席が設けられている。指定席212席は全席売り切れとなり、家族と一緒に乗車した埼玉県川越市の会社員、戸沢志げみさん(62)は「新しい車両は乗り心地がよく、いい記念になった」と話していた。
スペーシアXは浅草―東武日光・鬼怒川温泉駅間を1日2~4往復する。