アスパルテームの発がん性分類、その意味は? 日本人の摂取は微量

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大村美香
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 世界保健機関(WHO)の専門組織「国際がん研究機関(IARC)」は、科学的根拠の強さに基づいて、様々な物質や環境要因などの発がん性を4段階に分類している。分類は、発がん性がある(1)、おそらく発がん性がある(2A)、発がん性がある可能性がある(2B)、発がん性について分類できない(3)の四つだ。

 この分類は発がん性があるかどうかの根拠の確からしさを示すもので、発がん性の強さや、がんが発生する可能性の高さを示しているわけではない。

 実際の生活での健康への影響については、起こりうる影響の性質の分析や、人がその物質をどの程度摂取しているのかを推定した上で、影響が起きる可能性とその程度を評価する必要がある。

 これがリスク評価で、担ったWHOと国連食糧農業機関(FAO)でつくる「合同食品添加物専門委員会(JECFA)」はアスパルテームについて、これまでの1日摂取許容量の変更は必要ないとし、その範囲内で摂取することは安全であるとした。これについて厚生労働省の担当者は、今後精査するとしつつ、「JECFAの安全性評価に変更がないことは大きなポイントだ」と話した。

 アスパルテームは、日本では1983年に食品添加物に指定された。日本での1日摂取許容量は、JECFAの設定と同じ値となっている。

 厚生労働省は定期的に食品添…

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