いまが最盛期、種なしピーマン「タネなっぴー」 農家が感じる可能性

足立朋子
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 パカッと割っても種がない珍しい「種なしピーマン」の出荷が、神奈川県平塚市で最盛期を迎えている。

 横浜市の「横浜植木」が開発した、花粉が出ず、種ができない話題の新品種「タネなっぴー」。食感や栄養価はそのままで、種を取り除く手間が省けると人気だ。2020年からJA湘南管内で栽培が始まり、昨年10月には6戸が参加して、県内初の出荷組合を設立した。

 組合長の行谷誠一さん(65)は、約35年間ハウストマト一筋だったが、近年の市場価格の低迷に悩み、種なしピーマンに挑戦している。まだ試行錯誤だが、普通のピーマンより4割ほど価格が高く、反響も大きいため可能性を感じているという。「将来は『湘南・平塚と言えば種なしピーマン』と言われるよう、頑張りたい」と大粒の汗を流しながら収穫にあたる。

 県内のスーパーやJA湘南の直売所「あさつゆ広場」(平塚市寺田縄、0463・59・8304、水曜定休)などで販売。(足立朋子)

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