H2Aロケット47号機、8月26日打ち上げへ H3失敗ふまえ対策
三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日、基幹ロケット「H2A」47号機を8月26日に種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げると発表した。予備期間は9月15日まで。当初は5月の打ち上げを予定していたが、新型ロケット「H3」初号機の打ち上げ失敗の影響で、日程が遅れていた。
JAXAが開発した月探査機「SLIM(スリム)」とX線天文衛星「XRISM(クリズム)」を載せる。SLIMは、4~6カ月かけて月に向かい、日本初の月面着陸をめざす。
JAXAと三菱重工の調査では、3月に打ち上げに失敗したH3は、第2段エンジンの内部で発生した過電流が原因だったという。
H2Aと共通する2段エンジン点火装置の部品に問題があった可能性があり、47号機の打ち上げが延期されていた。部品が接触してショートする可能性のある部分の保護テープを増やしたり、部品に損傷がないかを確認したりするなどの対策をして打ち上げるという。(玉木祥子)…
- 【視点】
8月に打ち上げられるH2Aロケットに搭載される月探査機「SLIM(スリム)」は、もともと2019年度に打ち上げ予定でしたが、ロケット変更や一緒に載せる「XRISM(クリズム)」の開発の遅れなどにより延期が続いており、いよいよ打ち上げとなりま
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