舌がん乗り越え、女流順位戦で昇級つかむ 将棋の堀彩乃女流1級

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村瀬信也
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 将棋の第3期白玲戦・女流順位戦D級(ヒューリック主催)の最終8回戦が10日、東京と大阪の将棋会館で一斉に指された。この日、白星を挙げた堀彩乃女流1級(30)が通算6勝2敗とし、C級への昇級を決めた。堀女流1級は舌がんの手術を受けたことを2月に公表。闘病を経て対局に臨み、一つ上の舞台への切符を勝ち取った。

 堀女流1級は、東京都渋谷区の将棋会館で中村桃子女流二段(35)と対戦。「勝者が昇級」という大一番は、中村女流二段の四間飛車に居飛車穴熊で対抗した堀女流1級が、大熱戦の末に194手で勝利した。堀女流1級は「敗勢になっていつ投げようかな、という感じで指していました。1分将棋なので中村先生も間違えて、逆転できました。運が良かったです」と振り返り、「反省が多い一局でしたが、C級で指せるので、もっと強くなれるように頑張りたいです」と語った。

 堀女流1級は高知県出身。2017年に日本女子プロ将棋協会所属のプロになり、19年には女流1級に昇級した。ステージ2の舌がんと診断されたのは今年1月。入院し、舌の半分と周辺リンパの切除と舌の再建移植の手術を受けた。

 その後、リハビリを経て、対…

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