中古車販売大手のビッグモーター（東京都港区）が、自動車保険の保険金を不正に請求していたことが分かった。大手損保の関係者によると、事故車の修理を請け負った際、不要な部品交換をしたり、塗装の品質を偽ったりして保険金を水増し請求していたという。

　同社は、朝日新聞の取材には応じておらず、不正の詳細も明らかにしていない。弁護士など外部の専門家で構成する同社の特別調査委員会が5日までに、不正請求があったとする調査報告書をまとめた。

　同社は5日、「事態を重く受け止め、外部専門家の助言を得ながら再発防止に取り組み企業体質の改善に努める。不適切な請求事案を確認した案件は真摯（しんし）に対応する」との声明を出した。

　損保関係者によると、同社が…