普段入れない新幹線基地、長さ1・5キロ 敦賀で200人が見学会

佐藤常敬
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 来春の北陸新幹線敦賀開業に合わせ、新幹線の「駐車場」となる敦賀車両基地福井県敦賀市観音町)の見学会が2日あった。普段は入れない施設内部を親子約200人が見学。安全運行を支える拠点の役割を学んだ。

 整備した鉄道・運輸機構によると、敦賀は北陸新幹線で長野市石川県白山市に続く3カ所目の車両基地になる。延伸後の終着駅になり、開業に伴って車両が増えることから整備した。延長約1・5キロで、関連施設を含めた面積は約12ヘクタール。阪神甲子園球場約3個分の広さだ。

 親子らは車両の点検をする仕業検査庫と、運行前の車両を「駐車」する着発収容庫を見学した。仕業検査庫は1編成12両(約300メートル)の列車が3編成収容できる。敦賀では2日に1回のペースで、台車や足回り部品、パンタグラフ、ブレーキなどの動作を確認する。

 同機構の担当者は、雪国ならではの設備として融雪線を紹介。「台車についた雪を60度のお湯で洗い落とす融雪ノズルや高圧洗浄機がある」と話していた。7編成の車両が止められる着発収容庫は屋根付きで、雪対策の工夫が随所に見られる。同機構によると、秋ごろには新幹線の列車が車両基地に入るという。

 両親と参加した敦賀市の高田士道さん(11)は「一度きりの体験で楽しかった」。弟の士規さん(10)と「新幹線に乗って色んなところに旅行に行きたい」と話していた。(佐藤常敬)

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