観光列車あめつち5周年 山陰各駅でセレモニー

清野貴幸
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 JR西日本が山陰線鳥取―出雲市駅間で週末を中心に運行している観光列車「あめつち」が1日、運行開始5周年を迎え、山陰両県の主要駅で歓迎のセレモニーが催された。あめつちは2024年度から、運行を終える木次(きすき)線の観光トロッコ列車「奥出雲おろち号」に代わって同線にも乗り入れ、定期運行される。

 鳥取駅でのセレモニーでは、鳥取市の夏を彩る「鳥取しゃんしゃん祭」の傘踊りが披露された。安井徳義駅長があめつちの特色を紹介し、「乗ることが観光と言える魅力満載の観光列車です」とあいさつした。

 安井駅長と傘踊りのグループの合図で、乗客を乗せたあめつちの2両が倉吉駅に向けて出発した。列車好きであめつちに3回乗ったという鳥取県琴浦町の中学2年、尾坂玲旺(れお)さん(13)はSNSに投稿する動画を撮影していた。「車内の因州和紙が和風で素敵。外観もかっこいいし、乗り心地は最高」

 あめつちは、山陰両県やJR西の大型観光キャンペーン「山陰デスティネーションキャンペーン」に合わせ、18年7月1日に運行を始めた。山陰の海や空をイメージしたデザインを外観に採用し、車内の調度品にも両県の工芸品を使った。JR西によると、今年3月末時点で延べ約3万8千人が乗ったという。(清野貴幸)

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