映画「バービー」、「キノコ雲」に好意的反応 公式SNSめぐり謝罪

加藤勇介
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 映画会社ワーナーブラザースジャパンは7月31日、米国で公開中の映画「バービー」をめぐるファンのSNS上の活動に対し、米国本社の映画のX(ツイッター)の公式アカウントが配慮に欠けた反応をしたとして、謝罪する書面を公表した。映画の日本の公式アカウントに掲載した。

 米国では、着せ替え人形を映画化した「バービー」と、原爆開発者を描いた「オッペンハイマー」が7月21日に同時公開。ファンの間で、両作品の観賞を推奨しようと、コラージュ画像を投稿する動きがあった。

 爆発を背景に笑顔を見せたり、髪形をキノコ雲のように加工したりしたバービーの画像の投稿に対し、映画の米国の公式アカウントが「記憶に残る夏になる」などと好意的な反応を返していた。日本のSNSでは「不謹慎」という声があがっていた。

 ワーナーブラザースジャパンは掲載した書面で、「配慮に欠けた一連の反応について、不快な思いをされた方々には、お詫(わ)び申し上げます」としている。

 映画「バービー」は日本では8月11日公開予定。(加藤勇介)

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    能條桃子
    (NOYOUTHNOJAPAN代表)
    2023年7月31日21時48分 投稿
    【解説】

    「バービー」と「オッペンハイマー」が相次いで公開されて話題になるなかで、ファンたちが作り出した「#Barbenheimer」というハッシュタグと、バービーと原爆の映像を組み合わせたが画像をよくSNSで目にしました。 これを批判し、反対する

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    三牧聖子
    (同志社大学大学院准教授=米国政治外交)
    2023年7月31日22時38分 投稿
    【視点】

    「ポリコレ」は特定の人を不当に傷つけないよう、公正な表現を追求することだが、今回の映画「バービー」をめぐる一件は、映画という表現に関わる仕事に従事し、「ポリコレ」に十分配慮をしているような人でも、ひとたび他国の人々のこととなれば、思慮のない

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