「日本一」の新幹線ホームを300人が見学 来春開業の敦賀駅

佐藤常敬
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 来春の北陸新幹線延伸で開業し、終着駅となる敦賀駅(福井県敦賀市)の見学会が7月30日にあった。夏休みの親子連れら約300人が参加。国内の整備新幹線の駅で、最も高い位置にあるとされるホームなど完成間近の駅舎を見て回った。

 駅舎は、3階が新幹線、1階が在来線特急のホームで、2階が改札やコンコースとなっている。鉄道建設・運輸施設整備支援機構によると、駅の工事の進み具合は、6月末で98%。

 特徴は地上から高さ約21メートルに位置する新幹線のホームだ。ビルの7~8階に相当する。機構がこれまでに整備してきた新幹線駅では、地上から最も高い高架駅だという。

 参加者は一面がガラス張りのホームを歩きながら、目の前に広がる敦賀湾の景色をスマートフォンで撮っていた。

 ホームの床は、船の甲板風に木目調のタイルが敷かれ、待合室や天井は船内をイメージした造りになっているなど港町・敦賀らしさがちりばめられている。

 2階のコンコースは、敦賀が北前船の寄港地だったことから、天井は船の帆を張った意匠。最大1500人の乗降客らがスムーズに行き来できるよう、19の改札を設けたという。

 両親と参加した敦賀市の藤本佐奈さん(10)と脩さん(7)は「開業したらこの駅から家族で旅をしたい」と話した。(佐藤常敬)

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