戦争被爆地・広島での開催やウクライナのゼレンスキー大統領で注目を集めたG7サミット(主要7カ国首脳会議)から1カ月になります。ウクライナ危機が続く世界に日本はどう臨むべきか。国際政治学者であり、政府の途上国支援(ODA)を現場で実施する国際協力機構(JICA)の理事長でもある田中明彦さん(68)に聞きました。
G7団結の「劇的な舞台設定」
――G7広島サミットを振り返って、いかがでしょう。
G7は日米欧の先進国からなり、各分野の閣僚会合から首脳会合に至る毎年のプロセスは、国際社会が何に取り組むべきかのアジェンダセッティング(課題設定)の場として重要です。世界的に大切な問題は常に様々にあり、開催国が順番に回ってくるG7サミットはどの国がホストをしても、課題設定は実はそんなに変わりません。
しかし、日本外交にとっての…
- 【視点】
プリゴジンの乱がどうなる、戦局がどうなる、欧米の反応は…と私も気になりますが、その前から1年数カ月続くロシアの侵攻に苦しむウクライナの人々がいて、その前から世界が協力せねばならない様々な問題が他にもあって、それらが絡み合う中で状況を少しでも
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