取り調べの未来を考える 大阪弁護士会が7月8日にシンポ

松浦祥子
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 大阪弁護士会は7月8日午後1時半から、取り調べのあり方を考えるシンポジウム「ノーモアえん罪!! かしかとたちあいの未来」を開く。冤罪(えんざい)被害者らの報告や、専門家を交えた議論を通して、取り調べの録音・録画(可視化)の全事件への拡大や、取り調べへの弁護人の立ち会いの必要性などについて訴える。

 シンポジウムでは、郵便不正事件で無罪となった厚生労働省元局長の村木厚子さんが登壇し、弁護士らと議論する。村木さんは、元部下が事件への関与を認める供述をしたが、裁判所が「検事の誘導による」として証拠採用しなかった経緯がある。

 また、再審開始が決まった袴田巌さん(87)の姉秀子さん(90)からの現状報告や、土地取引を巡る業務上横領事件で無罪が確定した不動産会社「プレサンスコーポレーション」の山岸忍元社長のビデオメッセージの紹介のほか、英国や韓国の取り調べについての現状報告もある。

 定員は会場の大阪弁護士会館(大阪市北区)が500人、Zoomのオンライン参加が1千人。申し込みは同会ホームページから。いずれも定員に達し次第締め切る。(松浦祥子)

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