津田塾大、トランスジェンダーの学生を受け入れへ 25年4月から
津田塾大(東京都小平市)はこのほど、2025年4月の入学者から、戸籍などでは男性で、性自認が女性のトランスジェンダーの学生を学部、大学院で受け入れることを決めた。ホームページ(HP)で23日に公表した。
ガイドラインや大学によると、受け入れに関しては、学内の教職員で構成する「トランスジェンダー学生対応委員会」が性自認の確認をする。入学後の学生生活で支障が発生しないよう志願者と面談をし、大学の情報も提供する。
入学後の対応も委員会と学生が話し合い、関係部署などと協議して対応する。施設面では、相部屋となっている学生寮は入寮できない。本人の意に反して、セクシュアリティーを他者に公表する「アウティング」は、ハラスメント行為として対処する。
当事者ではない学生を含めた相談窓口を明示し、在学生や教職員に対しては性的マイノリティーについて理解を深める取り組みをする。
高橋裕子学長は今回の決定について「多様な女性のあり方を包摂していく過程で、周縁に置かれている様々な女性たちがエンパワーされ、自らの力量を信じて真摯(しんし)に前進していけるよう支援していく。それが、21世紀の女子大学のミッション」とするメッセージをHPで公表している。
女子大では、お茶の水女子大…
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- 【視点】
丁寧な議論を経た上で、寮など現在の学生の懸念と調整した上で、新しい一歩が決まったことが素晴らしいと思います。またトップダウンではなく、様々な説明会や対話を経て実現したこともよかったと思います。トランスジェンダー学生の受け入れを進めるために活
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