鉄道の歩みと魅力伝える企画展 関連書籍700冊も 石川県立図書館

樫村伸哉
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 北陸新幹線の敦賀延伸を前に、石川県立図書館(金沢市小立野2丁目)で「鉄道タイムトラベル」と題した企画展が開かれている。鉄道網の整備の歩みと、産業の発展、暮らしの変化を実感できる。

 北陸3県をつなぐ鉄道の歴史は敦賀から始まる。現在のJR北陸線は1882(明治15)年、まず敦賀と滋賀県を結ぶ区間が開業した後、敦賀から東に少しずつ延びた。96年に福井まで、97年に小松まで、98年に金沢、高岡まで開通し、99年に富山まで、1908年に魚津までつながった。

 そんな歴史をたどる資料は26点。北陸線で活躍した特急「雷鳥」のヘッドマークと、20分の1の大きさの模型は京都鉄道博物館から借りた。1967年まで48年間、金沢市民に親しまれた路面電車のパネルや、金沢―東京間を約2700回も往復した新幹線の車輪も。700冊以上の関連書籍を楽しみながら回れるのは図書館ならではだ。

 9月10日までの期間中、JRの制服や鉄道シミュレーターの体験会、ミステリー作家のトークショーなども開かれる。月曜休館。9、10月に小松市輪島市で巡回展も予定されている。(樫村伸哉)

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