砂糖の食べ過ぎはだめ、甘味料も控えて WHOが掲げるビターな指針

有料記事食のおしゃべり

大村美香
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 世界保健機関(WHO)が今年5月、低カロリーの飲料や食品などに使われる甘味料について、気になる指針を出しました。

 体重管理の目的で非糖質甘味料は使わないよう勧める内容です。これまでの研究を分析した結果で、がんや糖尿病などの非感染性疾患を予防する目的にも使うべきでないとしています。

 非糖質甘味料はステビアなど自然由来のものや、アセスルファムK、アスパルテームなど化学合成したものがあります。砂糖の数十倍から数百倍甘く、微量で甘みがつくのでエネルギーが低く抑えられます。

 分析では、3カ月以内の使用では体重減少の効果があったものの、6~18カ月の長期間では効果がみられませんでした。長期使用では、成人の2型糖尿病や心血管疾患のリスクが増す可能性も示唆されました。

 体重は気になるが、甘い物も食べたい――。低カロリーの甘味料はそんな欲望に応えるかと思いきや、そう簡単ではないようです。

 WHOは8年前、遊離糖類の…

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大村美香
大村美香(おおむら・みか)朝日新聞記者
1991年4月朝日新聞社に入り、盛岡、千葉総局を経て96年4月に東京本社学芸部(家庭面担当、現在の生活面にあたる)。組織変更で所属部の名称がその後何回か変わるが、主に食の分野を取材。10年4月から16年4月まで編集委員(食・農担当)。共著に「あした何を食べますか?」(03年・朝日新聞社刊)