ラストマン福山雅治の「アイカメラ」は実在した 普及と進化への願い

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渡辺芳枝 中井なつみ

 「見えているんですか?」

 主人公へのそんな問いかけが何度も繰り返されるテレビドラマが25日、最終回を迎える。福山雅治さん演じる全盲のFBI捜査官、皆実広見(みなみひろみ)が難事件を次々と解決していくTBS日曜劇場「ラストマン―全盲の捜査官―」だ。

 ドラマでは、ハイテク装置が皆実の視力を補う。

 4月23日に放送された第1話では、こんな場面があった。

 皆実が大泉洋さん演じる相棒刑事に「ちょっと動かないで」と言い、耳に装着したスティック型のカメラで顔を撮影する。そして、「顔認証機能があるので、これで次に会った時に分かります」と告げる。

 相手の顔を認証し、AIが音声で名前を知らせてくれるハイテク装置。実は、これとそっくりな機能を持つ機器が、現実に開発されていた。

記事後半では実社会にあるハイテク装置の性能や利用者の声、装置に光を当てたテレビプロデューサーの思いなどを紹介します。

利用者「ここまで来たかと驚いた」

 イスラエルの「オーカムテク…

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    中川文如
    (朝日新聞コンテンツ編成本部次長)
    2023年6月22日10時0分 投稿
    【視点】

    ラストマン。日曜夜の、生きるエネルギーです。水曜どうでしょうもガリレオも何度も見返してきた身にとって、おもしろくないわけがありません。そう、実におもしろい。アグリーです。笑ってる場合かヒゲ。そうやって、また月曜日から始まる1週間のサイクルへ

    …続きを読む