ウクライナのダム決壊による損害額は1850億円 ウクライナ環境相

ウクライナ情勢

寺西和男=ベルリン 新屋絵理
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 ウクライナのストリレツ環境保全・天然資源相は20日、南部ヘルソン州のカホウカ・ダムの決壊による損害額が12億ユーロ(約1850億円)に上るとの見方を示した。欧州連合(EU)の環境相会合にオンラインで参加して語った内容をロイター通信などが報じた。

 報道によると、ストリレツ氏は6日に起きたダムの決壊によって、約100万人が飲料水不足に陥っていると指摘した。洪水でウクライナ南部の固有種を含む計2万頭の動物が犠牲になったとみられると説明した。地雷が黒海に流されて他の欧州の国にも流れ着く恐れにも言及した。今回のダム決壊がロシアのウクライナ侵攻以降、最大の環境災害になるとしたが、損害の内訳は明らかにしなかったという。

 洪水による被災者らの救助活動が続くヘルソン州では、ロシア軍による攻撃が続いている。20日もロシア軍による砲撃があり、泥の撤去作業をしていた救助隊員らのうち少なくとも1人が死亡し、8人がけがをした。ウクライナのイエルマーク大統領府長官のSNS投稿をもとに、ロイターが伝えた。ロシア側は民間人への攻撃を否定しているという。(寺西和男=ベルリン、新屋絵理)

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