雪国走る新幹線技術の意外な活用 JR東子会社、パクチー量産に成功

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茂木克信
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 JR東日本の子会社がパクチーの量産に成功した。実現させたのは、雪国の厳しい冬でも新幹線の安定した運行を可能にしている技術の蓄積だった。

「めかぱく」の名称で発売へ

 子会社は、駅の空調設備や改札機、可動式ホーム柵などを手がける「JR東日本メカトロニクス」(本社・東京都渋谷区)。新潟市秋葉区にある工場の一角で2月、パクチーの量産プラント「JREMファーム新潟」が稼働した。

 壁と天井で仕切られた約180平方メートルの区画に、3段の棚が5列並ぶ。1列の幅は約1・5メートル、奥行き約10メートル。種をまいて6週間経つと、出荷できる30センチに育つ。

 収穫は週5日、1日あたり7キロほど。年間で2トンに迫る計算になる。農林水産省の統計によると、国内の収穫量は2020年で571トンだった。

 新潟県内で4月末から飲食チェーン店に出荷されており、スーパーでも7月以降、工場の機械(メカ)を使って栽培したパクチーとして、「めかぱく」の商品名で販売が始まる。首都圏への出荷計画もあり、量産プラントそのものの販売も視野に入れる。

事業化の検討は8年前から

 なぜJRがパクチーなのか。

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 JR東の上越、東北、北陸各…

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この記事を書いた人
茂木克信
ネットワーク報道本部(東京)|総局DX
専門・関心分野
地方自治、くらし経済、依存症、セカンドライフ