新任教諭の退職、公立校で相次ぐ 精神的な不調、東京では理由の4割
本多由佳 植松佳香
公立学校の教員に正規採用されたのに、1年以内に辞めるケースが増えている。教員の長時間労働の問題が解消されないなか、教育現場で新人を支援する態勢が不十分なことが背景にあるとみられる。精神疾患が退職理由の事例も目立ち、文部科学省は教員のメンタル面の支援に乗り出した。
教員採用数が全国最多の東京都では、2022年度に正規採用した公立の小中高校、特別支援学校などの新任教諭2429人のうち108人が今年3月までに辞めた。全体の4・4%で、割合は過去10年間で最高だった。
20年度の総務省の地方公務員給与実態調査では、退職した25歳未満の一般行政職員は全体の2%程度で、これと比べて高い割合となっている。
都教育委員会によると、全体…