外苑再開発のアセス、小池都知事「適切」と反論 専門学会の批判に

土舘聡一

 東京都の小池百合子知事は16日、明治神宮外苑地区の再開発事業の環境影響評価(アセスメント)は「形だけ」などとした国際影響評価学会日本支部の指摘に対し、「適切に進めている」と反論した。同日の定例記者会見で述べた。

 環境アセスの専門家らでつくる同学会の元会長で日本支部代表の原科幸彦・千葉商科大学長らが15日に会見。不動産大手など再開発事業者が作った環境影響評価書の内容に日本イコモス国内委員会から疑義が指摘されているにもかかわらず、都の審議会で「科学的議論がされなかった」と主張した。疑義の解明まで工事中止を都が事業者に求めるべきだとも述べた。

 これに対し、小池知事は16日、審議会で事業者から説明があり、評価書に虚偽や誤りはないという結論が出たと説明。「(環境アセスは)適切に手続きを進めている。事業者には引き続き事業実施の意義などをしっかり情報発信して頂きたい」と述べた。(土舘聡一)…

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