クルド人迫害の歴史知って 川口で企画展

浅田朋範

 埼玉県内で約2千人が暮らしているとされるクルド人は、大半が出身国・トルコで迫害され逃れてきた人だという。その迫害の歴史と現状を伝えるため、支援団体「在日クルド人と共に」が16~20日に、川口市幸町3丁目の「Mギャラリー」で企画展を開く。入場無料。

 会場では、資料や写真を展示。1923年のトルコ共和国成立後、トルコ民族中心の国づくりが進む中で、母語の使用が禁じられたり居住地を奪われたりしてきた歴史を紹介する。

 また、9日に成立した改正入管難民法の問題点や、日本の難民認定率の低さなどを解説する展示もある。

 会期最終日の20日は、「世界難民の日」だ。同団体の温井立央代表は「クルド人が日本に来た背景や理由を理解し、難民として認める要素があることを知ってほしい」と話す。開場時間は午前10時~午後6時(20日は午後5時まで)。

 関連イベントで、18日午後6時から、蕨市立文化ホールくるるで講演会「これからの移民社会を考える」もある。移民政策に詳しい国士舘大の鈴木江理子教授や、「クルド難民弁護団」の樋川雅一弁護士が登壇。一般500円、高校生以下無料。事前予約が必要。座席に空きがあれば当日参加も受け付ける。

 企画展と講演会の問い合わせは同団体(048・242・5452)へ。(浅田朋範)…

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