東海道新幹線「半自動運転」の狙い 運転士必要だが「大きく変わる」

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大平要
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 JR東海が2028年度の導入を目指し、東海道新幹線の自動運転走行試験を繰り返している。運転士なしで走るわけではないというが、何が狙いなのか。

ずれは2秒と9ミリ

 5月11日未明。浜松―静岡間での自動運転車両の走行実験が公開された。浜松駅に入線した「N700S」に乗り込んだ報道陣は、運転席を映し出すモニターが置かれた車両に案内された。

 発車時刻になると、運転士は運転台の緑色のボタンを押した。その後は左手をブレーキレバーに添えているだけで、速度を調節する「マスコン」と呼ばれるレバーには一度も触れなかった。列車は滑らかに加減速を繰り返し、約26分で静岡駅に到着。運転士の操作なしに停止した。

 到着時刻は予定より2秒早く…

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