鉄道車両に防犯カメラ義務化へ 新幹線や大都市圏の路線念頭、国交省

有料記事

角詠之
[PR]

 鉄道車内で2021年に凶悪事件が相次いだことをうけ、国土交通省は、新幹線三大都市圏(東京、名古屋、大阪)の路線を中心に車内に防犯カメラの設置を義務づける方針を固めた。省内での検討を経て、今後新しく導入する車両を対象にする。鉄道業界の「安全」を打ち出すのが狙いだ。

 21年8月の小田急線や同10月の京王線の車内では乗客が切りつけられる殺人未遂事件があり、専門家や鉄道各社が防犯カメラの設置を義務化する基準について検討してきた。

 対象は新幹線のほか、利用者が多い路線となる見込みで、東京、名古屋、大阪の三大都市圏の路線が軸になる。新しく導入する車両での設置を義務づけ、既存のものや短い車両編成の路線は除く。国交省の省令「鉄道運輸規程」を改正する。

設置ゼロの路線も

 鉄道車内の防犯カメラの設置…

この記事は有料記事です。残り338文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

  • commentatorHeader
    増谷文生
    (朝日新聞論説委員=教育)
    2023年6月14日12時14分 投稿
    【視点】

     教育とともに、運輸関係の社説も書いているので、最近JR各社の幹部のみなさんと会談する機会がありました。防犯カメラをめぐるやりとりは直接ありませんでしたが、AI(人工知能)については、各社とも、どのように活用できるか検討を始めているとのこと

    …続きを読む