スシロー、店内で迷惑行為の男性を提訴 6700万円の損害賠償請求

 店内での迷惑行為を撮影した動画の拡散で株価下落などの損害を受けたとして、回転ずしチェーン「スシロー」の運営会社「あきんどスシロー」(大阪府吹田市)が3月、迷惑行為をした岐阜県内の男性に約6700万円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こしていたことがわかった。

 訴状によると、男性は岐阜市内の店舗で1月、しょうゆのボトルや湯飲みをなめたり、レーンを流れる商品につばをつけたりする行為をした。スシロー側は、その様子を撮影した動画がSNS上で拡散された後、全国の店舗で客数が大幅に減り、株価も急激に下落したほか、迷惑行為の対策などのコストも生じたと主張している。

 一方、男性側は5月11日付の答弁書で「反省の日々を送っている」とした上で、男性や撮影した友人は動画を拡散しておらず、「第三者に共有され、拡散されることまでは予想していなかった」と反論。客の減少は同業他社との競合によるとも考えられるなどとし、訴えを退けるよう求めている。

 提訴について、スシローは「係争中の事案のため、お答えできない」、男性の代理人弁護士は「守秘義務があり、お答えできない」としている…

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