女子大に「建築」学部が次々開設 共立・日本女子、人気分野を前面に

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編集委員・大西若人
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 東京の女子大学で「建築」を冠した学部の設置が相次いでいる。共立女子大(千代田区)がこの春、建築・デザイン学部を開設したのに続き、来春には日本女子大文京区)も建築デザイン学部を設置する構想を発表している。なぜ女子大で「建築」学部なのか。

 「建築・デザイン学部ができると新聞で知って、少し迷っていた他大学ではなく共立女子大を受験しました。幼いころからインテリアが好きなので」

 できたばかりの共立女子大の建築・デザイン学部に入学したある1年生はこう話した。学生たちは1年時から、図面の描き方や模型制作を学ぶ。

 同学部は家政学部の建築・デザイン学科から移行する形で誕生。建築を学ぶコースとグラフィックデザインなどを学ぶコースがある。

 建築コースで学ぶある3年生は、「独立した建築・デザイン学部の1年生がうらやましい」と話した。

 大学における建築教育は、長…

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    本田由紀
    (東京大学大学院教育学研究科教授)
    2023年6月7日10時0分 投稿
    【視点】

    工学系の中でも建築関係は「女性向き」とされる傾向があり、実際に他の工学系分野と比べて相対的に多くの女性が学んでいる。理学系の中でも生物系は相対的に女性が多い。 「理工系」に女子学生が少ないという日本の状況は大問題だが、その中でも個別の分野に

    …続きを読む