ロシアによるウクライナ侵攻をめぐって、フランスのマクロン大統領が和平に向けた動きを活発化させている。ウクライナの隣国のスロバキアとモルドバで1日までに連日参加した会合では、プーチン大統領との停戦交渉やウクライナの安全を「保証」する手段について持論を展開。今後を見据えて和平の主導権を握りたい思惑が透けて見える。
「この枠組みに懐疑的だった多くの仲間も今は納得しているはずだ」。モルドバで1日に開催された「欧州政治共同体」の首脳会合。ウクライナのゼレンスキー大統領を含め、欧州連合(EU)加盟国と非加盟国から約50人の首脳が参加した。マクロン氏は記者会見で、ウクライナ侵攻をきっかけに自らの発案で始まった会議の成果を誇った。
首脳会議の前のゼレンスキー氏との会談後にマクロン氏は、5月に仏側が発表していたウクライナの戦闘機パイロットの養成について、具体的な枠組みづくりに進むことを共同声明で発表。米国が欧州からウクライナへのF16戦闘機の供与を認めたことを念頭に、「フランスがこの動きを作った」と主張した。
1日にあったモルドバでの記…
- 【視点】
今回の戦争を止められるのがプーチン氏だけだという現実を考えれば、プーチン氏に停戦と撤兵を働きかけていく努力は当然必要です。プーチン氏の戦争犯罪は裁かれるべきですが、当面は将来の課題とせざるを得ないというのもその通りでしょう。 今回の戦争に
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