長男かばい続けた首相、追い込まれ更迭 与党議員「センス悪すぎる」

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 岸田文雄首相が政務担当の秘書官を務める長男・翔太郎氏の更迭に踏み切った。昨年10月に秘書官に起用して以来、翔太郎氏の「公私混同」を指摘されてもかばい続けたが、厳しい批判は収まらなかった。与野党から「遅きに失した」との声が上がる。

 首相周辺によると、首相は29日朝、翔太郎氏を辞任させる方針を周囲に伝えたという。側近の一人は「政権の信頼に関わる問題だと判断した。週末に考えた結果だろう」と判断理由を解説する。

 今回の「忘年会」問題の発覚後、与党内からも早期の更迭を求める声が上がっていた。しかし首相は26日の参院予算委員会で、翔太郎氏らによる公邸内での記念撮影を念頭に「行動は不適切」と述べたが、更迭は否定。厳重注意にとどめていた。

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 自民党内からは「政治への国…

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    牧原出
    (東京大学先端科学技術研究センター教授)
    2023年5月29日23時26分 投稿
    【提案】

    長男のわきまえなさが世論の批判を浴びるのは当たり前ですから、更迭は当然ですし、これまで不祥事続きであったことからすれば、今回の更迭は遅きに失したと言えます。そもそも自分の長男を首相が秘書官とし、その長男が親族を公邸に招いて宴会をしてゆるんで

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    安田峰俊
    (ルポライター)
    2023年5月30日8時33分 投稿
    【視点】

    本件にまったく興味がなく調べもしなかったため、更迭のニュースを聞いたときの第一印象は「あ、世論が批判したからすぐにちゃんと辞めさせるって、前政権前々政権よりもだいぶんマシじゃないか」だったのですが、それから世間の反応を見ますにみなさん怒って

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