増える公立大、全国で100校に 深刻な少子化、地方で増した存在感

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編集委員・増谷文生
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 この春、都道府県や市などが設置する公立大が、100校に達した。少子化が進むなかでも地方都市を中心に全国で設置が進み、この30年で約3倍に増えた。学費が安く学生の人気は高いが、少子化や自治体の財政難など、今後を楽観できない課題も抱えている。

 北海道旭川市に今春、旭川市立大が開学した。半世紀余り続いた私立の旭川大が、4月に公立化されてできた。全国で100校目の公立大だ。

 近年は定員割れが続き、運営する学校法人は長年、市に公立化を要望してきた。同市は今年度予算で市立大に約9億5千万円を支出。ほとんどが国からの交付金だ。

 市立大になり、授業料は国立…

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