偽ブランド品販売で罰金納付の足立区議、初当選の任期初日に辞職
石平道典
偽ブランド品を販売したとして商標法違反容疑で書類送検され、罰金を納付していた東京都足立区の和田愛子区議(38)=立憲民主党を除籍処分=が26日、議員を辞職した。同区議選(定数45)は21日に投開票され、26日が区議の任期初日だった。
区議会事務局によると、25日夜、和田氏から区議会あてに辞職願が提出された。区議会は26日に受理し、同日付で辞職した。辞職理由は「都合により」としているという。
和田氏によると、警視庁に書類送検されたのは3月で、容疑は、昨年5月、仏ブランド「アニエスベー」の偽物のバッグ1点をフリマアプリで8300円で販売したというもの。略式命令を受けて罰金20万円を納付した。24日に離党届を提出したが、立憲は受理せず、除籍処分を決めた。
区選挙管理委員会によると、欠員が出たことを受け、20日以内に選挙会を開き、繰り上げ当選者を決める。次点は吉岡茂氏(60)=自民党=で、吉岡氏が繰り上げ当選した場合、区議会の「第1党」は自民、公明ともに13人で並ぶことになる。