生活保護の減額決定を取り消し 千葉地裁判決

マハール有仁州
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 国が生活保護基準額を2013~15年に段階的に引き下げたのは、生存権を保障した憲法25条に違反するとして、千葉県の受給者らが千葉市などを相手取り、減額決定の取り消しなどを求めた訴訟で、千葉地裁は26日、減額決定を取り消す判決を言い渡した。

 同種訴訟は全国29地裁で起こされ、地裁判決は20件目。これまでの19件のうち、10件は請求を棄却し、9件が減額決定を取り消した。4月の大阪高裁判決は、減額を違法とした一審・大阪地裁判決を取り消し、原告側の請求を退けるなど、判断が分かれている。

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この記事を書いた人
マハール有仁州
ネットワーク報道本部
専門・関心分野
ナショナリズム、近代アジアの歴史・思想