行き先はサイコロ任せ 岡山から始まる「運命的な旅」、JR西が企画

小沢邦男
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 サイコロを振って、割安な旅の目的地を決めよう――。JR西日本が、そんな岡山発着の企画商品「サイコロきっぷ」の販売を始めた。行き先は、北陸から九州の同社おすすめの4駅。新幹線や特急による往復料金が最大8割引きとなる。同社は「偶然から始まる初夏の運命的な旅にお出かけを」とPRに力を入れる。

 サイコロの目で決まる行き先は、小倉(北九州市)、奈良(奈良市)、敦賀(福井県敦賀市)、松山(松山市)の4駅。月~木曜発が往復5千円、金~日曜発は同8千円。割引率は月~木曜発の小倉行きが78・5%と最も高い。金~日曜発の松山行きが45・6%と最も低いが、それでも半額近い設定だ。

 スマホの専用アプリでエントリー料4500円をクレジットカードで払い、アプリ上のサイコロを1回振る。行き先の確率は奈良と小倉が各3分の1、敦賀が9分の2、松山が9分の1に設定されている。差額(500円または3500円)は駅で切符を受け取る際にカードで支払う。

 エントリーは6月30日までで、7月12日まで販売。7月13日までの連続する2日間利用できる。旅先では特産品のプレゼントや路線バスの乗り放題の割引、博物館の割引といった特典も用意されている。

 JR西はこれまでに広島と大阪でも販売しており、岡山は第4弾。コロナ禍が緩和し、在宅が続いた若い世代に実際の旅を楽しんでもらおうと企画した。24日には、岡山駅前で実際にサイコロを振って行き先を決める催しを開催。さいたま市の会社員細田直孝さん(29)は「奈良」が出た。「最近は無計画な旅によく出ている。これから行きの車内で考えます」と話していた。(小沢邦男)

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