「シュプリーム」偽物を所持容疑で書類送検 フリマサイトで格安販売

山口啓太
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 人気ブランド「シュプリーム」の偽のロゴが入ったキーホルダーなどを売る目的で持っていたとして、警視庁は22日、会社員の男(38)=埼玉県春日部市=を商標法違反容疑で書類送検した。捜査関係者への取材でわかった。

 捜査関係者によると、男は今年1月26日、同市の自宅で、いずれも偽物の「シュプリーム」のキーホルダー27点や、「ステューシー」の帽子47点など計106点を販売目的で所持し、商標権を侵害した疑いがある。

 男は容疑を認め、「小遣い稼ぎのためで、得た利益は飲食や買い物に使った」と供述。海外のネット販売サイトで偽物を安く仕入れ、フリマサイト上で「未使用」の正規品として出品することを繰り返していたという。

 男は売り上げを増やすためとして、「他の出品者より少しでも安く売っていた」と話しているという。同庁が調べたところ、男は、正規品なら約1万6千円のシュプリームのキーホルダーの偽物を1千円ほどで売っていた。同じく約8千円のステューシーの帽子は、偽物を900~4千円ほどで出していたという。

 同庁は、男が2020年10月~23年1月、フリマサイトで偽ブランド品を約300万円分売り上げ、約144万円の利益を得ていたとみている。

 外部から22年4月、同庁に「明らかに正規品より安価で売られている」と情報提供があり、浅草署が捜査していた。(山口啓太)

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