K-POP練習生活は「監獄」 元「公園少女」MIYA、再起を語る

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聞き手・守真弓

 2018年に韓国で、7人組の女性アイドルグループとしてデビューした「公園少女」。韓国を代表する歌番組に数多く出演し、有力グループとして注目を集めていたが、今年、所属事務所の経営不振などによりグループが事実上の活動停止となったと韓国メディアなどに報じられた。グループの中でもボーイッシュな魅力で人気の高かった日本人メンバーのMIYA(ミヤ)は5月、日本で再始動すると発表した。

 「監獄のようだった」と冗談めかして語る練習生時代の寮生活から、「考える暇もなかった」というデビュー。憧れのアイドルとの対面。事務所のミスでビザが切れ「不法滞在」扱いになった苦難の時期まで。韓国でのアイドル生活の表と裏を、朝日新聞のインタビューに語ってくれた。

 ――「公園少女」以来のメディア登場ですね

 「アイドルとしての活動中、最後はもうインタビューなども全くなかったので、本当に久しぶりです」

 ――そもそも、どんな経緯で韓国のアイドルになったのですか

 「高校を卒業した頃、K―POPにはまってダンスを始めました。VIXX(韓国の男性アイドルグループ)のファンだったので、彼らのカバーダンスをするグループに入って、イベントに出たりしていた。そうしているうちに、欲が出たんですかね。ある日、VIXXのコンサートに行った時、なぜか急に『なんで自分はこっちにいるんだろう』って、むかついたんです。自分も表現する側に行きたいって」

 「もう24、25歳になっていたのですが、そこからオーディションを探し始めた。複数の芸能事務所が合同で行うグローバルオーディションが東京であり、そこでダンスを披露したら2社から声をかけてもらえました。親にお金を借りて韓国に行き、2次オーディションでダンスと歌を見せると、『じゃあ来週から来て』と。そのまま契約して、日本から荷物を取ってきて、あっという間に寮生活が始まりました。それが18年3月でした」

 ――韓国語はできたのですか?

 「オーディションの時は、事務所の人が少しだけ日本語ができたんです。私はアンニョンハセヨも言えないレベル。韓国語の授業は事務所が用意してくれていたけれど、それで学んだというよりは生活していく中で学んでいった感じでした」

食べものの話しかしなかった

 ――そこから始まった練習生生活はどんな感じでしたか

 「この前、(公園少女の)メ…

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