特産「鳥取砂丘らっきょう」が初出荷 今年は順調生育、大玉に育つ

大久保直樹
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 「鳥取砂丘らっきょう」の出荷が19日、鳥取市福部町のJA鳥取いなば福部支店らっきょう集出荷所で始まった。昨年は不作気味だったが、今年は雪解け後の天候に恵まれ、大玉に育ったという。

 この日催された式典には、生産者ら約30人が参加。くす玉を割って祝った後、初荷を積んだトラックが出発した。JA鳥取いなばの清水雄作・代表理事組合長は「日本一の砂丘らっきょうが(今年度に出荷する)農産物の先頭を切って出荷することになった」などとあいさつした。

 JA鳥取いなばでは60戸の農家がラッキョウを栽培。6月中旬ごろまで出荷が続き、今年は首都圏や中京、京阪神、中四国に向けて1550トンを出荷し、9億6千万円の販売をめざす。

 色が白く、シャキシャキした食感が特徴の砂丘らっきょう。JA鳥取いなばのラッキョウは、地域独自ブランドとして国がお墨付きを与える地理的表示(GI)保護制度で「鳥取砂丘らっきょう・ふくべ砂丘らっきょう」として登録されている。福部らっきょう組合長会の宮本和裕会長は「順調に生育してほっとしている。ぜひ店頭で手にとって、鳥取の味を楽しんでほしい」と話した。

 県中部の北条砂丘などで栽培されているラッキョウも18日から出荷が始まった。JA鳥取中央(倉吉市)によると、農家150戸が約60ヘクタールで栽培しており、今年は出荷量約940トン、販売金額6億2千万円を見込んでいる。(大久保直樹)

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