ゼレンスキー氏、被爆地から発信する意義「G7のメッセージも強く」

有料記事ウクライナ情勢

杉山正=キーウ 西村圭史
[PR]

 ウクライナゼレンスキー大統領が、広島で開かれている主要7カ国首脳会議G7サミット)に対面で参加する見通しとなった。ウクライナ政府はサミットを「世界にウクライナの声を伝える重要な場」と位置づけ、来日に向けて日本政府と調整に入っていた。

 ゼレンスキー氏の訪日は、ウクライナへの侵攻を続けるロシアとの対決姿勢をG7と結束して打ち出す以上の意味がある。被爆地広島からの発信という意味合いも大きい。ロシアによる核の脅しや、使用に反対する姿勢を打ち出すことで、世界的かつ歴史的なインパクトもあるからだ。

 さらに、インドやインドネシアブラジルなど「グローバルサウス」と呼ばれる新興国途上国の代表格と言える国々の首脳も参加することから、サミットの場で直接働きかけができるという意義もある。

 ロシアに経済制裁を科すのは欧米、日本を中心とした40カ国ほどにとどまる。存在感を増すグローバルサウスの多くの国は、直接批判を避けてロシアとの関係を維持している。侵攻を止めるにはこうした国々を巻き込む必要があるため、ウクライナはグローバルサウスとの関係構築を外交の優先事項に位置づけている。

 アフリカに10の大使館や通…

この記事は有料記事です。残り1129文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

ウクライナ情勢 最新ニュース

ウクライナ情勢 最新ニュース

ロシアのウクライナ侵攻に関する最新のニュース、国際社会の動向、経済への影響などを、わかりやすくお伝えします。[もっと見る]