国土交通省OBによる人事介入問題で、斉藤鉄夫国交相は19日、元国交事務次官で東京地下鉄（東京メトロ）会長の本田勝氏が3月28日、現役の航空局長と会食していたとの報告を受けたことを明らかにした。朝日新聞が本田氏による人事介入問題を報道する2日前だった。斉藤氏は第三者による調査が必要だとして、再就職等監視委員会に調査を申し入れる。

　斉藤氏によると、18日に事務方から会食の事実について報告を受けた。会食は3月28日、本田氏と久保田雅晴航空局長のほかに、複数人が参加した。航空局長は、会食の目的は「地域経済の状況や航空事情についての意見交換」であり、「再就職のあっせんに関わる話はしていない」と説明したという。

　この時点で航空局長は朝日新聞の報道に関する内容については知らず、会食が私的なものであるため、斉藤氏に報告していなかったとしている。朝日新聞は3月20日と23日に本田氏に直接取材し、同月30日に問題を報じた。

　この時期に航空局長が本田氏…