旧彦根プリンスホテルが装い新たに 掘削の天然温泉が目玉、8月開業

藤井匠
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 滋賀県彦根市で市民や観光客に親しまれ、2021年に閉館した彦根ビューホテル(旧彦根プリンスホテル)が8月20日、装いを新たに開業する。名前は「蒼(あお)の湖邸 ビワフロント彦根」。琵琶湖を一望できるラウンジや、掘削した天然温泉が目玉だ。

 彦根プリンスホテルは近江鉄道が1981年に開業。2008年に経営譲渡され、彦根ビューホテルに改称。コロナ禍の21年に閉館した。

 ホテルニューアワジ(本社・兵庫県洲本市)が22年に買い取り、約30億円かけて改修した。敷地面積約3万9500平方メートル。

 本館のフロントは最上階の10階にあり、エレベーターを降りて、彦根藩井伊家の軍装「赤備え」にちなむ漆塗りの赤色の扉を開けると、琵琶湖の展望が広がる。客室38室(36~110平方メートル)で、16室に露天風呂がある。

 本館に隣接する敷地には12室があるグランピングゾーンを設ける。愛犬と過ごせ、露天風呂が楽しめるタイプもある。

 4月25日に彦根市役所を訪れたホテルニューアワジの木下学社長は、地産地消や地元の雇用を重視すると説明し、「地域活性化に役に立ちたい。英気を養える宿泊施設に」と話した。和田裕行市長は観光戦略に絡めて「一緒に取り組めることを提案したい」と歓迎した。(藤井匠)

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