都会の郊外がなぜ平均寿命1位なのか 社会的状況で生まれる健康格差

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佐藤善一 山本孝興
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 東京・新宿から快速急行で20分あまり。小田急線の新百合ケ丘駅を中心に広がる川崎市麻生区(あさおく)のベッドタウンは、多摩丘陵の里山が連なる土地にある。

 気温が30度を超えて真夏日となった17日朝、万福寺さとやま公園に高齢の男女約20人が集まった。

 音楽に合わせて、区のオリジナル体操で体をほぐした後、ボランティアに先導されてウォーキングに出発。水分補給をしながら自然豊かな地域を歩く。

男性84.0歳、女性89.2歳

 厚生労働省が2020年の平均寿命を市区町村別に調べたところ、麻生区が男女ともに全国で1位となった。

 男性が84・0歳、女性は89・2歳。5年に1度の調査で、人口約18万人の麻生区がトップになったのは、今回が初めてだ。なぜ、長寿を実現できたのか。

 住民が指摘するのが、「どこ…

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