「EVは非常に重要だが、敵は炭素」自工会の豊田会長、G7前に会見
近藤郷平
日本自動車工業会は18日、広島で開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)の開催を前にオンラインでの記者会見を開いた。豊田章男会長は電気自動車(EV)だけに注目が集まりがちな自動車分野の脱炭素について、「今すぐできることをやっていくことが大切だ。EVは非常に重要な選択肢だが、敵は炭素だ」と述べた。
欧米や中国では厳しい環境規制などとセットでEVの普及が加速している一方、他の国や地域ではエネルギー事情や顧客のニーズが異なり、必ずしも一様ではない。こうしたことを念頭に、自工会はかねて「EV一辺倒」では脱炭素につながらないと訴えている。
自工会はG7にあわせて、水素や合成燃料で走るクルマを含めた様々な車両を広島市民球場の跡地にできた市民公園「ひろしまゲートパーク」に展示する。豊田氏は会見で「技術の多様性こそが日本の自動車産業の強みだ」とし、G7に合わせて「日本らしいカーボンニュートラル(脱炭素)への山の登り方を提案したい」と語った。
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