大学生の娘は10万円の闇バイトに手を染めた 親の弁償は700万円

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大宮慎次朗 中村英一郎
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 アイドルの追っかけを機に困窮した女子大学生の被告(22)は「闇バイト」に手を染めた――。詐欺罪に問われた被告は、オレオレ詐欺にだまされた高齢者から現金を受け取る「受け子」を昨年末に始めた。1回につき3万~7万円の収入を得ていたが、逮捕・起訴されたことで決まっていた就職先に辞退を申し入れ、家族は被害弁償を余儀なくされた。裁判で明らかになったのは、その代償の大きさだった。

 今年1月末。一人暮らしをしていた被告と連絡がつかずに心配になった母親がマンションの大家に電話をすると、「娘さんは警察に連れて行かれました」と伝えられたという。

 被告は有名私大の4年生だった。茨城県の実家を離れ、都内で暮らしていた。

 だが、ごく普通の学生生活が暗転する。息子をかたるオレオレ詐欺で息子の関係者を装って高齢者から多額の現金をだまし取ったとして神奈川県警に逮捕され、その後、2件の詐欺罪で起訴された。

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