JAL777-200ER退役 記念フライト、20年の思いを込めて
約20年にわたり、日本航空(JAL)の国際線の主力機として使用されてきたボーイング社製の「777―200ER型機」が今年度の上期で退役する。退役を記念した沖縄・下地島へのツアーが1日に企画され、思い入れの強いパイロットやファンからはねぎらいの声があがった。
「777」シリーズは、JALでは「ナナナナナナ」、全日本空輸(ANA)では「トリプルセブン」と呼ばれ、座席数が多いのが特徴だ。中でも、「200ER」はJALでは2002年8月に就航し、ハワイ・ホノルルや東南アジアといった国際線の中距離路線の主力機として多くの乗客を運んできた。
この日は、乗員・乗客計169人を乗せた機体(機体番号「JA703J」)が羽田空港と、航空撮影ファンの間で「聖地」とも呼ばれる下地島空港を往復した。行きの機内では「中距離はもとより長距離にも適した機体としてアジアから欧州線まで幅広く活躍しました」「まもなくJALから姿を消そうとしております。大変寂しい限りではございますが、長きにわたって皆様からご愛顧いただきましたことを心より感謝いたします」とアナウンスがあった。到着した下地島空港では、乗客がコックピットや滑走路上での機体の写真撮影を楽しんだ。
夫婦で参加した写真家の清水徹さん(55)と妻・章子さん(57)は、毎年のように夫婦でヨーロッパに旅行していて、そのときに「777」シリーズに乗っていたという。この日のフライトで使われた機体の総飛行時間は6万5千時間超。徹さんは「お疲れ様でしたって感じです」、章子さんは「いっぱい働いてくれて、いっぱいいろんな人の夢を乗せてくれてありがとう」と話した。
機長の木賀孝彦さん(57)…
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