LGBT法案「十分骨抜きになった」 G7前の提出優先した自民

有料記事

森岡航平

 性的少数者への理解を広めるための「LGBT理解増進法案」の修正案を12日、党内会合で了承した自民党。自民も含む超党派議員連盟を中心にまとめた2年前の合意案から後退した背景には何があったのか――。

 「もう十分に『骨抜き』になった」

 12日、同法案に反発する議員が多い安倍派の幹部はそう語り、修正案を了承する考えを示した。

 主な修正は三つ。「差別」を…

この記事は有料記事です。残り926文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
森岡航平
政治部|首相官邸担当
専門・関心分野
国内政治
  • commentatorHeader
    三牧聖子
    (同志社大学大学院准教授=米国政治外交)
    2023年5月13日2時14分 投稿
    【視点】

    この内容では、G7としての面子を保つどころか、G7の一国でありながら性的マイノリティの人権が何かを理解していないことを世界に対して露呈することになるのではないか。 LGBT教育について、「性教育だって十分にできていないのに、LGBTの

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    岩尾真宏
    (朝日新聞名古屋報道センター長代理)
    2023年5月13日0時15分 投稿
    【視点】

    「十分に深まった」ではなく、「十分に『骨抜き』になった」との声が出る「LGBT理解増進法案」の修正案とは、一体なんのためのものなのかと、首をひねるばかりです。主要7カ国のうち、同性カップルを家族と認める国レベルの法的保障がないのは日本だけで

    …続きを読む
Think Gender

Think Gender

男女格差が主要先進国で最下位の日本。この社会で生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。性別に関係なく平等に機会があり、だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダー〈社会的・文化的に作られた性差〉について、一緒に考えませんか。[もっと見る]