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　国土交通省側の意向だとして民間企業の幹部ポストを要求し、就任したOBに、現役職員がメールで送っていたのは、官僚の人事情報を詳しくまとめた内部資料だった。「線引き」とも呼ばれるこの資料。どのような内容で、なぜOBに送られていたのか。

　人事介入問題の舞台となった東証プライム上場の「空港施設」。その副社長だった国交省OBに2021年6月29日、国交省大臣官房総務課の現役職員から「【送付】線引き」というタイトルで、このOBを「BCC」で宛先に入れたメールが送られていた。

　線引きは、部内用に人事情報…