ドラゴンボールに憧れ来日…生活に困り闇バイト、中国籍の男に有罪

村上潤治
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 中国人グループが決済アプリ「メルペイ」のアカウントを悪用してたばこを詐取した事件で、横浜地裁の西野吾一裁判官は11日、「買い子」として詐欺罪に問われた当時19歳でアニメ専門学校に通っていた中国国籍の男(20)に懲役3年執行猶予5年(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。アニメのドラゴンボールに憧れて来日したが、コロナ禍でアルバイトが見つからず、1日1万~2万円の「闇バイト」に手を出したという。

 判決によると、被告の男は中国人らと共謀し、2021年12月~昨年3月、東京などのコンビニ12店から約60万円分の加熱式たばこを詐取した。西野裁判官は「組織的で動機にくむべき点はないが反省している」と述べた。

 被告は公判で、農家の両親が借金してつくった渡航費で来日したが、コロナ禍で生活費がつき、中国人が使うインターネット掲示板に「仕事を探している」と書き込むと、たばこ購入の仕事を紹介されたと説明。指示役らに途中で「やめたい」と申し出たが、「次の人が見つかるまで」と説得されたという。「悪いことをしてしまった。別の仕事を探せばよかった」と振り返った。(村上潤治)

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