バウアーの刀演出、ファンはどうすれば良い? DeNAが異例の声明

加藤秀彬
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 プロ野球・横浜DeNAベイスターズは3日、来日初先発するトレバー・バウアー投手のための試合中の演出に関して、SNSで「純粋にファンと喜びを共有したい意図での演出・発信という認識」などと異例の声明を出した。

 バウアー投手は大リーグ時代から、三振を奪った際に刀を上から下に振りかざすようなパフォーマンスをしている。

 3日に予定されるバウアーの登板を控え、球団は1日、「三振を取ったらSWORDセレブレーションを行います。みなさまもぜひ一緒にやりましょう」と話す本人の動画をSNSへ投稿。ファンに演出への参加を呼びかけていた。

 だが、この投稿に対してチームメートの山崎康晃投手が「もっと違うやり方がある」などと意見を返信した。

 SNS上で議論が起き、2日に球団とバウアー、山崎が話し合いの場をもったという。

 球団によると、大型ビジョンに「SWORD CELEBRATION!」と映す演出は、バウアーが三振を取ってマウンドでパフォーマンスした場合にのみ実施する。三振を奪う度に行うわけではない。3者の話し合いで、対戦相手へのリスペクトを持ちながら予定通り実施することを確認したという。

 球団の広報担当者は「この演出はファンのみなさんにも一緒に育ててもらいたい」と話した。

 山崎も取材に応じ、「今回は僕も間違ったなと思っていますし、バウアーに対して悪い気持ちはある」と述べた。

 その上で、「(バウアーも)日本の初登板ですし、良い結果になるように投手キャプテンとしてちゃんと和解した。誤解の無いようにした上で試合を迎えられる」と語った。

 5失点した前夜の気持ちもすでに切り替え、守護神としての仕事をやりきるつもりだ。

 「できればバウアーに完封してほしいですけど、(自分も)九回を投げたいなと。そして、ウィニングボールを渡したいなと強く思っています」加藤秀彬

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