トーマス今年も運行 園児ら乗せ

中村純
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 【静岡】大型連休に合わせ、大井川鉄道島田市)は人気アニメにちなんだ「きかんしゃトーマス号」の運行を29日から始めた。現実の世界に飛び出した童話の主人公は、煙を元気よくはいて田園地帯を疾走した。

 SLトーマス号は今年で運行10年目。大井川本線の新金谷―家山間(ともに島田市)を往復約1時間かけ1日2往復する。今年度は12月末までの期間中、最多となる122日間走る予定で、県内外から幅広く誘客をはかる。

 同鉄道では、昨秋の台風被害により家山―千頭間で運休が続いている。復旧の見通しは立っていない。トーマス号も短縮運行となるが、「大人から子どもまで無限大の夢を運べたら」と担当者。

 28日は地元の保育園児らを招き試乗会が行われた。園児たちはトーマスのイラストが描かれたシートに腰掛けながら、「出発進行」と楽しんでいた。

 大井川上流部を走る井川線の千頭―奥泉間では、ディーゼル機関車の「きかんしゃトビー号」を運転する。問い合わせは同鉄道(0547・45・4112)へ。(中村純)

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 大井川鉄道は今年(令和5年)5月5日に合わせ、会社にまつわる数字の「5」を盛り込んだ記念乗車券「555(GO!GO!GO!)」を販売する。営業距離が5・5キロの金谷―門出間と、大人運賃が550円の門出―家山間の片道切符が台紙に付いている。

 台紙には同社で運行するSL「C10型8号機」がデザインされている。昭和5(1930)年の製造で、燃料を除く重量は55・5トンという。「5に関係するエピソードが社内にゴロゴロありました」と同社広報。限定500セットで税込み1千円。問い合わせは同鉄道(0547・45・2230)。

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