人も自然も店も、優しさに触れる盛岡 世界で行くべき52カ所の2番

有料記事

竹花徹朗
[PR]

 ニューヨーク・タイムズNYT)が発表した「2023年に行くべき52カ所」で、世界的な大都市、ロンドンに次いで、2番目に紹介された盛岡市。その魅力を知ろうと現地を取材した。

 4月18日の早朝、雲間からのぞいた朝日が岩手山を照らす中、北上川にかかる橋を盛岡駅方面から通勤、通学する大勢の人たちが歩いていた。盛岡市中心部には北上川、中津川、雫石川が流れ、夏にはアユ釣りや川遊びでにぎわい、市民の憩いの場になっている。

 NYTで紹介された老舗わんこそば店「東家」の馬場暁彦社長(52)は盛岡の自然について「冬は川に白鳥が飛来し、秋にはサケも泳ぐ。子どもの時から当たり前に、川が身近にあった」と話す。

 NYTは選考理由について、美しい川や山に囲まれた街であることや、徒歩で楽しめるコンパクトさ、伝統的な建物があることなどを挙げた。

 今回の都市ランキングは各国で活動する記者たちからの推薦を元に編集者が決めたといい、推薦した神奈川県鎌倉市の作家で写真家のクレイグ・モドさん(42)は盛岡の魅力を「ユニークな個人店が多く、街に活気があったことも盛岡の良さの一つ」と話す。

 盛岡駅から徒歩で20分ほど…

この記事は有料記事です。残り417文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

  • commentatorHeader
    大村美香
    (朝日新聞記者=食と農)
    2023年5月3日11時30分 投稿
    【視点】

    30数年前、新聞社に入り、初めての赴任地が盛岡でした。今でも大好きな街です。今回の選出ニュースには、我がことのように嬉しく感じると同時に、私の宝物がとうとう世界的に見つかってしまったか!というアンビバレントな気持ちも。記事にもあるように、歩

    …続きを読む