100段を駆け上って避難訓練 岩手・普代小中の児童生徒ら

東野真和
[PR]

 岩手県普代村の普代小学校と隣接する普代中学校の児童・生徒約120人が25日、津波を想定して学校横の三陸沿岸道に避難する訓練をした。

 2013年に三陸沿岸道が付近まで延びて以来、毎春続けており、今回が11回目。昨年県が公表した最大級の津波想定では、両校付近が20メートル、高台の校庭も5メートル浸水するとされる。両校は老朽化のため4年後に浸水想定外の場所に移転する予定だ。

 子どもらは避難を促すアナウンスの後、中学校体育館の裏を通って100段以上ある階段を駆け上り、8分ほどで避難を完了した。小学5年の長沢優海(うみ)さん(10)は、「先頭でみんながついてこられるペースで走った。去年よりも素早くしゃべらずに避難できた」と話した。

 普代中の菊池良弥校長は「自宅付近でも避難場所を確かめておくように指導している」と言い、今後は登下校時の避難訓練も実施していきたいという。東野真和

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません