六本木ヒルズ開業20年、来街者が減らない理由は 森ビル社長に聞く
聞き手・高橋豪
六本木ヒルズ(東京都港区)が25日、開業から20年を迎えた。オフィスにショップ、映画館、美術館、そして高級マンションが集まる一つの街だ。国内の先駆けでありながら、なぜ成功したのか。再開発を手がけた森ビルの辻慎吾社長に聞いた。
――六本木ヒルズにとって、どんな20年でしたか。
ITバブルがはじけて、景気が悪い時に開業した。その後もリーマン・ショックがあり、東日本大震災、新型コロナも経験した。やはり長い20年だった。
街の鮮度はオープンした時が一番いい。でも六本木ヒルズは来街者数が落ちなかった。イルミネーションやコンサートなどのイベントを開き、店を入れ替える。鮮度を上げ続けて20年やってきた。実はこの20年で、来街者数は去年のクリスマスイブが最多だった。
――なぜ人が集まると思いますか。
同じようなお店なら銀座にも…